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高校物理・数学成績アップ術

微風出版「導出物理」の著者による物理・数学の学習戦略ブログ

出版の非情な現実

 私が特に良いと思っていた数学の問題集に正高社という会社の「タイプ分けによる数学シリーズ」というのがあります。高校時代は塾で数学を習い、数学だけは成績がよく上がったのですが、この問題集を見たとき、塾でよく解いていたような問題ばかり出ていたのです。入試で出題された問題でも基礎的なものだけが厳選されており、教師や講師の方もすすめている人が多い問題集です。

 しかし、理由はわかりませんが正高社という会社は姿を消してしまいました。売り上げ不振でやめてしまったとしたら本当にもったいないことです。そうだと仮定するなら、高校側でたくさん採用して支えるべきだと思うのですが世間は非情です。

 導出物理も一応高校に案内を出して宣伝はしましたが、教師側は生徒の成績を革新的に上げることにまるで興味が無いかのように無反応です。ただ、反応がある高校というのは私立の上位校が多いです。やはりそれだけ敏感で意欲があるので、よい生徒が集まり、自然と高偏差値高校になるのでしょう。逆に、地元の高校を観察していると、旧態依然なことをやっている無頓着な高校は偏差値がどんどん下がっています。これはよい生徒が別の高校に流れている証拠です。しかしそうはなっても教師の給料が下がるわけでもないので、教師が奮起することはないでしょう。これが日本の高校の現実です。こんな状況ですから私も正高社と同じようになってしまうのではないかと、いつも不安と闘っています。

 

 話がそれましたが、もし正高社の方がこのブログを見ていたら、「タイプ分けによる数学シリーズ」のデータを譲っていただけないでしょうか。あまりにももったいないので、私が改定をして出版したいです。やはり良いものは後世に残すべきです。ご連絡は微風出版ホームページのお問い合わせフォームからお願いいたします。

 

組版での苦労

 組版作成はインデザインクオークみたいな高価なソフトは使っていません。DTPソフトとしてMicrosoftのPublisherというソフトの体験版を使ったとき、確かに出版物を作るにはいろいろ便利でしたが、Wordファイルからレイアウトを維持して変換することができず、数式の配置にも問題があり断念しました。

  ですからWordとAcrobatだけで組版を作っています。(意外と驚かれます)なお、Texは使っていません。大量の数式を入力するのにコードなんか打ってられませんので。

 しかしWordにもいろいろ問題があり、苦労がたえません。Wordの場合数式を入力する方法は主に2通りあります。数式3.0オブジェクトの配置と数式エディターを利用する方法です。数式3.0は非常に使いやすいのですが、ファイルを開く閉じるを繰り返すと勝手にサイズが変わってしまいます。これにより非常に見た目の悪い数式になってしまいます。この問題のために、苦肉の策として一括して数式オブジェクトの大きさを調整するマクロを作って対応しました。(このマクロが欲しい方は安く提供いたします)しかし、マクロを動かすにも解答では数分時間がかかることもあるので面倒です。

 また、数式3.0は非常によく壊れます。これには本当に苦労しました。オブジェクトをダブルクリックして編集しようとすると、突然意味不明の数式に変わってしまうのです。ですからバックアップファイルから大量の数式を1個1個コピペして元に戻すという地獄の作業もありました。

 数式エディターの方は、やはり行内に挿入した分数式が勝手に小さくなってしまうという仕様がどうやっても解決できません。もともとの仕様がこうですからどうしよもありません。やむを得ずテキストボックスを作って対応したりするのですが、解答の数式はこれができないのでどうしよもありませんでした。

 一応数式3.0の問題を解決するのが、キングソフトOfficeでした。さすが中国の会社だけあって悪びれることなくWordをまるパクリし、MathTypeもそのままパクっています。しかしwordで作ったマクロを動かしたときに数式が壊れました。最初からキングソフトオフィスで作っていれば問題なかったのですが、互換性の問題で断念です。

 というわけで結局Wordを使っているわけですが、おかげでWordの操作は相当得意になってしまいました。作成したWordデータで組版を作りたいという方は協力できますので是非お問い合わせください。トンボ付pdfデータの作成、RGB→CMYK変換などもできますので、印刷会社に即入稿できる製本データを作成することができます。

 

製本技術は時代に追いつかず…

 導出物理初版ではほぼ利益なしでしたので、改訂版では製本会社に見積もりを出しまくってできるだけコストを抑える努力をしました。(製本会社には相当嫌がられたと思います)そして以前の記事にも書きましたが、解答を別冊にすると原価がほぼ倍になり、やむなく断念しました。使いにくいと思いますが、B5→A5の変更もコストの問題でそうせざるを得ませんでした。

 最近は様々な工程を一括したインラインフィニッシュというタイプの製本機も出てきて、これで今回はだいぶコストを抑えられたのですが、別冊解答には対応しておらず、技術は時代に追いついていません。また、書店に流通させるにはスリップという売上カードを挿入しなければいけないのですが、この機械化にも対応しておらず、今回は手作業でお願いする結果となり、この点についても時代に追いついていません。

 有望だと思っていたPOD(プリントオンデマンド)というサービスもあったのですがこれもまだ駄目です。アマゾンや楽天などのネット販売において、注文を受けてから製本、発送をするというサービスですが、いろいろ調べると、原価が今回の改訂版よりも3~4倍に跳ね上がり、値上げをしないと仮定するとほぼ利益がないです。今のネット売上状況ではやる意味はありません。

 電子書籍も音楽ファイルと同様に割と簡単に不正コピー、配布ができ、法律の罰則も甘いので、まだやる意味はないのではと思っています。

 本を出版するにも本当に苦労がたえません。導出物理は現在でもレイアウト、誤植のチェック、練習問題の増強をしており、苦痛の極みです。順調に利益が出れば苦ではないですが、そんな苦労を知らない消費者は相変わらずネットで文句や悪口を書いてきますし、コストをかけて高校に案内を出しても9割くらいは無反応という状況ですから、今後どうなってしまうのか不安で仕方ありません。

 まぁ、金銭的にはカツカツですけど、これも修行だと思って、粛々と頑張っていきます…

 

導出物理 解答ダウンロードできるようにしました

導出物理改訂版は解答の取り外しができません。これにより不便が生じる場合は、微風出版「教材案内」ページより解答をダウンロードして、スマホタブレットなどに保存してお使いください。

なお、本体の電子書籍化も考えておりましたが、まだ不正コピー対策技術が追いついておらず、利益を大幅に落とす可能性が大いにあり、大変難しいです。著作権法の罰則の甘さも直されていない、不正を発見するすべがほぼないのも大きいです。

 何かのコピー対策が出ても、すぐにそれを解除する技術がネット上に公開されてしまうのが現状です。利益が確保できなければ、今後の改訂費用、在庫維持のための倉庫代などが払えず、継続は不可能になります。

 したがってしばらくは電子化は難しいです。この点に関してご意見・ご提案があれば書き込みください。

英語力がつかない原因

高校時代を振り返ると、塾がよかったこともあり、学校の授業で苦労することはありませんでした。その理由は何故かと考えてみると、計算や基礎問題の反復を大量にやったことに尽きると思います。また、中学でも割と真面目に塾で勉強していましたので、これも1つの要因です。一方英語はどうかというと、塾に通っていたおかげで英文法は苦労しなかったのですが、長文読解、リスニングはまるでだめでした。

 スポーツの場合ランニングや筋トレは根幹をなす訓練と言えます。数学においては、それは計算や基本問題の反復練習に当たります。私の場合、数学の問題を解くということは、たとえ時間がかかったとしても、解くということに達成感を感じることができたので、続けられたのだと思います。いわゆるゲーム感覚がある科目ですから、それが性に合っていたのです。

 一方英語においての根幹となる訓練は、単語の暗記と音読練習、加えて国語力の訓練にあります。当時はこれが重要だということは全く知らなかったので、ほとんどやりませんでした。おかげで英文を読むスピードが非常に遅く、試験では全く太刀打ちができなかったのです。これは数学のような達成感が感じられなかったので、ほとんどやった記憶がありません。これが最大の原因です。

 英語読解が特に苦手だったので、その原因についてちょっと詳しく書いておきます。

原因1:そもそも日本語の読解力がない

 私の場合、国語は中学から苦手でした。読書自体も嫌いではなかったのですが、人よりも読むのが相当遅かったと思います。今はそんなことはありませんが、マンガでさえ読むのが遅かったり内容が理解できないことが多々ありました。つまり語学においては相当頭が固かったのです。その原因は何かというと、細かいことにこだわり過ぎて全体を把握するということをしなかったからです。

 大学に入ってから出口氏の実況中継シリーズというものをじっくり読んだのですが、これは本当に衝撃を受けました。現代文の考え方、読解の仕方などが非常に詳しく書かれており、自力で気がつけないことがたくさん書いてあったのです。そして、悟りました。そのような基本的な日本語読解の考え方がなければ、そもそも英文読解なんかできるわけないと。そのような現代文の講義系参考書は英語に限らずすべての科目に影響することですから、できるだけ早く熟読することをお勧めします。

原因2:そもそも日本語を素早く音読できない

 日本語をつまづくことなくすらすら音読できないのに英語が素早く読解できるわけがありません。日本人のほとんどは幼児期から英語を耳にしていないので、初学者は英語訳を日本語に直して考えないと理解できません。その日本語力ががたがただからなかなか習得できないのです。理解できな英文を日本語訳を見て理解できることも多いわけで、日本語を素早く読解する訓練は英語を学ぶ前に必要なことです。

原因3:センターレベルの英単語の意味を3秒以内に意味が答えられるまで暗記していない。

 語彙力がなければそもそも読解では非常に不利なことは当たり前です。しかし膨大な量を一度に暗記していては、試験対策はできなくなるので、センターレベル程度に絞って、それを完璧に暗記する必要があります。同様に熟語や構文もある程度絞って覚えていかなければいけないことはいうまでもありません。

原因4:リスニング練習を繰り返しやらない

 リスニングは本当に苦手でした。私のように細かいところが逐一気になってしまう性格の人は特に苦手なはずです。もし私が高校生に戻ってこの訓練をやるとすれば、まず中学生レベルのリスニング練習を何も見ずに100回程度繰り返し聞きます。英文を見ながらやってしまうとすぐに理解できてしまいますが、何も見なければ嫌でも聞くことに集中せざるを得ません。そして全部を理解できないことに後ろ髪をひかれてしまうのですが、それに屈しない忍耐力がつきます。全部を分かろうとする己の執念が最も読解を阻害する原因なわけで、そのために同じ英文を何も見ないで繰り返し聞き取る練習が非常に重要なのです。

原因5:英文を高速で読む練習をしていない

 試験は時間との勝負ですし、大学に入ってからは論文などの読解が素早くできないと非常に苦労します。そのためには自分のレベルに合ったものから高速で繰り返し音読する練習が必要です。センター試験で時間が全く足りないと感じる人は、少なくともこの練習を多くはやっていないはずです。これはランニングのようなものですから、苦手な人ほど毎日やるくらい考えないとだめです。

原因6:文法にこだわりすぎる

 ある程度の文法力は必要ですが、こだわりすぎると他の練習がおろそかになります。ですから体系的に理論をマスターしたいと考える完璧主義者ほど注意が必要です。英語を学ぶときは頭を切り替える必要があります。つまり適当人間にならなければいけないのです。英文が完璧に読解できなくたって、答えがあってりゃ別によくない?くらいに考えなければいけないのです。

 

 英語の成績は人それぞれ、千差万別ですので一概には言えませんが、少なくとも原因を追究して対策を立てていかなければ進歩はありません。大学受験の場合はただ一生懸命やれば誰でもできるというレベルではなくなってくるので、自分なりにいち早く戦略を立てるかどうかが将来変わって来ます。ですからどうか私の失敗談が多くの人の糧になっていただけることを願って止みません。

 

MSWord数式エディタ用の美しいフォント

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MSWord(ワード2007以降)の数式エディターで使われるフォント(CambriaMath)ってちょっとカッコ悪いですよね?実はこれ以外にフォントを変更できるって知っていましたか?

挿入タブから数式を選ぶと、ツールと書かれた部分の右側の小さな四角ボタンをクリックするとデフォルトの数式フォント選択画面が開きます。数式専用フォントをインストールすればここで変更することができます。

無料フォントもネット上にいくつかありますが、やっぱりいいものがありません。ならば作るしかないと思い、作ってしまいました。教科書で使われるような美しい、きれいなデザインにしました。

※Wordのオブジェクトである数式3.0、MathType,キングソフトWriterをご使用でも、同じデザインのアルファベット(英字の大文字・小文字)と数字フォントもセットにしていますので、使用可能(記号などは数式3.0に依存)。設定後、数式を一度ダブルクリックすれば反映されます。

現在1000円で販売しています。以下から購入してください。

http://www.soyo-kaze.biz/main.cgi?mode=details&sid=1&gid=1S000001

 

 

暴力を振るう部活顧問は指導力ゼロ

 部活に限らず、スポーツの世界で未だに暴力行為が取り沙汰されます。全く時代遅れの人がいるものです。

 ある高校のサッカー部では、顧問がほとんど指導することなく全国大会で優勝したります。その顧問がやったことは、少しの指示を与えるだけで、練習メニューなどは生徒達自身で考えさせるようにしていたといいます。つまり適切な指示だけで生徒は非常に伸びるということです。暴力とは無縁の指導ですが、未だに暴力をやっている方々は、何故そのような人の指導法を学ぼうとしないのか。公務員でも教師というのは本当に恐ろしいものです。閉鎖的な社会ですから、場合によっては世間の常識からかけ離れてしまうことも少なくないわけです。

 少し前ですが、大阪の高校のバレーボール部の生徒が自殺しました。原因は顧問から理由もわからず殴り続けられたからです。何でこんなことが起こってしまうのか。そもそも部活動に対する偏った考え方があったからでしょう。

 世界的にみると、部活を半ば強制し、土日までも練習するというのも日本くらいだそうです。世界の常識では、休みの日は家族と過ごす大事な日であるので、そんなことはあり得ないといいます。また、勝ち負けにこだわるのも世界から見るとおかしいといいます。欧米の考えでは、権利が尊重されますので、やりたいという意志がある人は下手であろうとみんな試合に出してくれます。プロのようにお金をもらっているわけではないので、そこに競争原理を持ち込むという考えがそもそもないというのです。

 この事実からすると、島国である日本自体が世界の常識から取り残されているといえます。私自身は部活動において、自分たちの意思で競争することは悪いことだとは思いませんが、競争を教師や先輩が強要することが諸悪の根源なのであろうと思います。勝つことだけが目的となり、自由な意志や権利が忘れ去られていては、教育の面では本末転倒です。そういう意味でPL学園の野球部が強制廃部になったことは、教育的配慮としては実に常識的であるといえます。

 日本もこのことに気づき始め、部活動で競争をあおることをやめる時期であるといえます。我々塾業界の人間からすると、部活動は本当にうざいです。部活さえなければもっと宿題をだせると思う塾の先生も多いと思います。

 多くの塾は、部活を配慮して夜の時間帯に授業を設定しなければいけません。塾がある日くらいは部活を休んで余裕をもって勉強できる方がいいと思うのですが、日本の場合は足並みをそろえることを重視されがちなので、それが難しいのです。結果、子供たちは朝から晩まで自分の時間を持てず、家族と接する機会もなくなり、精神的にも肉体的にも追い詰められていくのです。

 これは社会に出てからも同じなわけで、欧米からすると全く非合理的なわけです。世界的に見ても日本人の1人当たりの生産性は欧米に比べて低いことが知られています。つまり日本では長時間働いた(拘束された)割にはそれほど稼げていないということです。私の場合も、日本のあまりもの非効率な働き方が合わずに、社会になじめませんでした。だから自分で独立するしかなかったのです。