高校物理・数学成績アップ術

微風出版「導出物理」の著者による物理・数学の学習戦略ブログ

導出物理第7版/導出物理第3版改訂情報

2023年12月6日発売

導出物理第6版を3分割しました。

導出物理上/下第7版→高校物理準拠(物理基礎含まず

導出物理基礎第3版→高校物理基礎準拠

  

  


●導出物理基礎

・定滑車と動滑車…加速度の関係について理解できるように導出問題を1問追加

波の性質→波の性質Ⅰ、波の性質Ⅱと構成変更、これに伴い章末問題を1問追加

弦、閉管、開管の暗記事項の改訂

●導出物理上

・剛体のつり合い…小問を1問追加、若干のレイアウト、順序変更

・波の伝わり方…章末問題2問追加

光波Ⅰ、光波Ⅱ→光波Ⅰ、光波Ⅱ、光波Ⅲと構成変更

・光波Ⅰ…屈折の法則が成り立つことを前提に、入射波と透過波の振動数が変わらないことを導出。この性質を暗記事項に追加。虹ができる原理を解説に追加、これに関する小問も追加

章末問題を1問追加、1問改訂(光速測定に関する問題)

・光波Ⅱ・光波Ⅲ…2問追加

●導出物理下

・交流Ⅰ、交流Ⅱ→交流Ⅰ、交流Ⅱ、交流Ⅲと構成を変更

交流を大幅改定、問題の削除と追加を複数行う(電験で出題された問題も多く採用)

複素電力の解説を追加、交流回路を完全に複素数で解けるよう改訂、約10ページほど増加。ド・モアブルの定理の解説の追加も行った。

 

交流については高校物理の範囲をだいぶ逸脱してしまったが、顕在意識で頑張って無理やり難関大学に入ろうとするのは、もう時代に合わなくなっていると考えられる。

そうではなく惹き込まれるように無心で取り組むようになれれば、それがいずれ血となり肉となり、社会に役立つ能力が身につくはず。

よって受験生の興味を引くようこのように改訂を施した次第である。

複素数はこのように道具として役に立つ、交流回路は機械的に計算できる、ということがわかればより面白いと感じられるだろう。