高校物理・数学成績アップ術

微風出版「導出物理」の著者による物理・数学の学習戦略ブログ

2016-09-07から1日間の記事一覧

よい物理の参考書とは

ネット上で物理の参考書を紹介するようなサイトも見かけますが、相変わらず予備校の先生(または高校の先生)が書くような講義調の分かりやすいものを推しています。しかし、我々民間教育の現場で教えている立場からすると、残念ながらそれで物理の成績は上…

文系寄りの数学カリキュラムが理系離れを生んでいる

物理の最初に習うのが速度や加速度です。これは高1または高2の最初に習うようになっています。一方で高校数学では、速度や加速度の概念は高3の中盤くらいで習うようになっています。本当にバカなカリキュラムです。 これは微積が絡んでくるのでそうせざる…

電磁気の単位体系が複雑すぎて、教科書では手におえない

高校生だったころはまるでちんぷんかんぷんだった高校物理を大人になってから勉強しなおして、やっぱりちんぷんかんという分野が電磁気の単位体系です。ですから納得できるレベルに達するまでに死ぬほど苦労しました。その苦労の過程は「導出物理」にすべて…

複素数(虚数)ってそもそも何の役に立つのか

高校数学においては、ある関数を別の関数で割ったときの剰余を解析するときに虚数が役に立つことが希にありますが、それ以外は思いつきません。大学で習う数学では微分方程式というものを解くための式の中に虚数が使われたり、原子のような小さいものを扱う…