高校物理・数学成績アップ術

微風出版「導出物理」の著者による物理・数学の学習戦略ブログ

通貨量論で各政党へプチ粘着

党の方針について質問させていただきます。選挙のために参考にしますので、必ず返信いただけますでしょうか?2週間以内に返信がない場合はこちらから電話で問い合わせます。

話を分かりやすくするため、単純な例を用いて説明しますが、これは単なる1例ではなく一般性がありますのでどうぞ勘違いなさらないでください。


ある6人の小国で、XさんはX銀行経営者、A、B、C、D、Eさんは個人とします。銀行Xの資本金は100万円で,A~Eさんは始めお金を全く持っていないとします。

A~EさんはX銀行からそれぞれ100万円を借りたとします。銀行は帳簿に負債500万円と書き、それぞれの通帳に100万円と書くだけなので、資本金100万円を減らすことなく融資できることはすでにご存じかと思います。(信用創造

銀行の負債:500万円
国民(A~E)の所持金:500万円

ここで、例えば国民がそれぞれ50万円を銀行に返済すると、次のようになります。

銀行の負債:250万円
国民(A~E)の所持金:250万円


ここからもわかる通り、銀行の負債額と国民の所持金は一致することが分かると思います。つまり、人々が借入を多くすればするほど通貨量は増し、逆に返済が多くなると通貨量が減ります。

そして1年後に国民が各110万円(10万円は金利)を完済しようとすると、返済合計は110×5=550万です。国民は合計で500万しか持っていないので、このままでは返済は不可能です。…①

ただしAさんがさらに100万円を追加で借り入れると、通貨量の合計は600万円となるので、550万円の完済は理論上可能。ところが、今度は返済額が金利込みで660万円(累計)となるので、やはりまた完済できなくなる時が来ます。そこでさらにBさんが追加で100万円を借りると、国民の所持金は700万円となるので、返済は理論上可能。ところが返済額は今度は770万円(累計)となるので何れ返済できなくなります。

高度経済成長期は特に人口増加で、このように借り入れ自体も増加したため、経済はうまくまわっていきました。ところが今は人口が減少する時代ですから、通貨量は大幅に減少し、消費減→給料減のデフレスパイラルに入っています。

ここで、①の状態を考えます。人口増加はなく、追加借り入れもしばらく起こらないとします。国民の返済すべき合計は550万円ですので、通貨量を維持するためには、政府が特例国債を発行(要するに通貨発行)して、徐々に550万円を国民に分配する意外方法はありません。

従って例えば政府の税収が年10万円とすると、年560万円を歳出する必要があります。つまり、プライマリバランスは550万円の赤字化しなければ元の通貨量を維持できません。


ここで質問です。

(1)どんな場合においてもプライマリーバランスは黒字化することは重要だとお考えでしょうか?

(2)通貨量を増やすと必ずインフレになるとお考えでしょうか?

(3)特例国債によって中央銀行が550万円を発行すると、政府は550万円の負債を計上します。(帳簿に負債550万円と記載) プライマリーバランスを赤字化してこの負債を減らそうとすると、国民の所持金はほぼゼロになりますが、政府の負債(要するに政府の借金と呼ばれているもの)は減らすべきだと考えていますでしょうか?

(4)金利がある以上、常に国民から銀行にお金が流れ続け、国民は借りたお金よりも多く返さなければいけないので、それを政府が通貨を発行して補うと、人口が増加しない状態では特に中央銀行の負債(政府の負債)は延々と増加し続けることになりますが、それは問題だと考えますでしょうか?問題だと考えるならその根拠を示してください。

 

補足:人口が増えない状態では国民が、【銀行から借り入れ】→【返済】を続けるだけで金利分だけどんどん通貨量が減少することが例からわかると思います。これにより通貨量が緩やかに増加して、緩やかにインフレになることになります。日本では50年前と比べれば物価はおよそ10倍になっています。通貨量増大によるインフレを悪とするなら、高度経済成長期から起こったインフレも悪ということになります。市中銀行が負債を膨らますことができなくなれば、中央銀行が負債を膨らませ続け、金利や配当によって起こる末端消費者の通貨量減少を補う以外方法がないかと思われますが、この点を踏まえて回答ください。


(5)Xが銀行ではなく投資家の場合も同様に配当金などがXに流れる続け、やがてX以外の末端消費者のお金はほぼ無くなります。(投資家と非投資家で格差拡大)Xが法人企業で、内部留保を増加させ続けると、やはりX以外の末端消費者のお金がなくなります。このことは理解していますでしょうか?

(6)現在の日本において消費税は貧困の負担が大きいのに必要であると考えるでしょうか?普通に考えるなら、プライマリーバランスを赤字にしなければいけないので、歳入が100万円、歳出を150万円のところを消費税をゼロにして、歳入が80万円、歳出を130万円としても、国民のお金は50万円増加させることができます。消費税は回収する国民の手間をかけるうえ、物価の強制引き上げで、消費行動を減衰させる効果があるため、これだけを考えても無意味だと思います。もちろん税の体質上格差の是正にもなりません。政府は通貨を発行できるのでそもそも安定財源など不要なわけですが、消費税に意味があるとお考えならその理由を教えていただけますでしょうか?

(7)①の状態において銀行からの追加借り入れがしばらく起こらない状態を考えます。A、B、C、D、Eがそれぞれ商売をして競争をしたとき、全員が80点~90点の努力をしたとしても必ず勝敗がつき、かつ銀行への返済で通貨量減少が起こりますので、必ず敗者が出てその敗者が最初に破産します。これは自己責任と考えますか?そうでないとするならどうすべきだと考えますか?

(8)金利や配当がある以上、通貨は消費者から銀行だけでなく投資家や内部留保を増加させる企業へと偏っていき、政府が何もしなければ末端消費者のお金は無くなります。日本ではここ20年で急激に通貨量が減少(正確には増加率の鈍化が継続)し、人口減少が激しくなっています。ついにコロナウィルスというという疫病が流行り、政府は給付金を配ってようやく直接的な通貨量調整に手を付けることになりました。しかし倒産や廃業が相次ぎ、GDPは類を見ないほどのとんでもない結果となりました。この結果を見て給付額は適切だと考えますか?そもそも国会を閉会している場合でしょうか?(個人的には政府は万死に値する罪を犯したと考えており、怒り狂っております)


以上8点を項目別にそれぞれ回答ください。個人的な意見ではなく必ず党の方針として回答ください。回答に時間がかかる場合はその旨を必ずお知らせください。