高校物理・数学成績アップ術

微風出版「導出物理」の著者による物理・数学の学習戦略ブログ

学生が貧困スパイラルに巻き込まれないためには(3)

 さて現在の貧困状態にある人の姿を見てどう思うかです。好きな仕事だけを自由気ままにできれば、貧困であってもよいと思う人もいるでしょう。しかしそういう人は少数派と思われます。(YouTubeなどで検索すれば貧困に陥っている人がどういう生活をしているのかがよくわかります)

 一般に貧困に陥る人は中学、高校時代において、自分の将来、進路に関して無頓着、無計画だったと言えます。親の経済力がなくて専門学校にも通えなかったとしても、貧困に陥らずに済む方法は、実はいくらでもあるのですが、その怠りによって情報が不足し、貧困に陥るのです。

 例えば私が不思議に思うことは、中学生で、将来大学に行くつもりが全くないのに普通科の高校に進学することです。なぜ工業高校とか、農業高校とか、看護や調理が学べるような専門性のある高校に行かないのか。また、都会ばかりに目を向けている学生も不思議で仕方ありません。地方には問題となっている派遣会社は少なく、正社員になれる確率は高いのですが、何故かみんな都会に住みたがります。

 安定した収入もないのに、親元から遠く離れて都会に住み、早く子供を作って慌てふためいている無計画さも不思議です。収入が少なくても子供が欲しいと考えるなら、地元に就職して、親と協力して子育てをすべきかと思いますが、そういう知恵が回らないのでしょうか。

 このように貧困は国の社会制度に責任を擦り付けがちですが、実はその根本は本人の無計画さや親の躾や学校の教育に問題があると言えます。