出版の非情な現実
私が特に良いと思っていた数学の問題集に正高社という会社の「タイプ分けによる数学シリーズ」というのがあります。高校時代は塾で数学を習い、数学だけは成績がよく上がったのですが、この問題集を見たとき、塾でよく解いていたような問題ばかり出ていたのです。入試で出題された問題でも基礎的なものだけが厳選されており、教師や講師の方もすすめている人が多い問題集です。
しかし、理由はわかりませんが正高社という会社は姿を消してしまいました。売り上げ不振でやめてしまったとしたら本当にもったいないことです。そうだと仮定するなら、高校側でたくさん採用して支えるべきだと思うのですが世間は非情です。
導出物理も一応高校に案内を出して宣伝はしましたが、教師側は生徒の成績を革新的に上げることにまるで興味が無いかのように無反応です。ただ、反応がある高校というのは私立の上位校が多いです。やはりそれだけ敏感で意欲があるので、よい生徒が集まり、自然と高偏差値高校になるのでしょう。逆に、地元の高校を観察していると、旧態依然なことをやっている無頓着な高校は偏差値がどんどん下がっています。これはよい生徒が別の高校に流れている証拠です。しかしそうはなっても教師の給料が下がるわけでもないので、教師が奮起することはないでしょう。これが日本の高校の現実です。こんな状況ですから私も正高社と同じようになってしまうのではないかと、いつも不安と闘っています。
話がそれましたが、もし正高社の方がこのブログを見ていたら、「タイプ分けによる数学シリーズ」のデータを譲っていただけないでしょうか。あまりにももったいないので、私が改定をして出版したいです。やはり良いものは後世に残すべきです。ご連絡は微風出版ホームページのお問い合わせフォームからお願いいたします。