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高校物理・数学成績アップ術

微風出版「導出物理」の著者による物理・数学の学習戦略ブログ

英語力がつかない原因

高校時代を振り返ると、塾がよかったこともあり、学校の授業で苦労することはありませんでした。その理由は何故かと考えてみると、計算や基礎問題の反復を大量にやったことに尽きると思います。また、中学でも割と真面目に塾で勉強していましたので、これも1つの要因です。一方英語はどうかというと、塾に通っていたおかげで英文法は苦労しなかったのですが、長文読解、リスニングはまるでだめでした。

 スポーツの場合ランニングや筋トレは根幹をなす訓練と言えます。数学においては、それは計算や基本問題の反復練習に当たります。私の場合、数学の問題を解くということは、たとえ時間がかかったとしても、解くということに達成感を感じることができたので、続けられたのだと思います。いわゆるゲーム感覚がある科目ですから、それが性に合っていたのです。

 一方英語においての根幹となる訓練は、単語の暗記と音読練習、加えて国語力の訓練にあります。当時はこれが重要だということは全く知らなかったので、ほとんどやりませんでした。おかげで英文を読むスピードが非常に遅く、試験では全く太刀打ちができなかったのです。これは数学のような達成感が感じられなかったので、ほとんどやった記憶がありません。これが最大の原因です。

 英語読解が特に苦手だったので、その原因についてちょっと詳しく書いておきます。

原因1:そもそも日本語の読解力がない

 私の場合、国語は中学から苦手でした。読書自体も嫌いではなかったのですが、人よりも読むのが相当遅かったと思います。今はそんなことはありませんが、マンガでさえ読むのが遅かったり内容が理解できないことが多々ありました。つまり語学においては相当頭が固かったのです。その原因は何かというと、細かいことにこだわり過ぎて全体を把握するということをしなかったからです。

 大学に入ってから出口氏の実況中継シリーズというものをじっくり読んだのですが、これは本当に衝撃を受けました。現代文の考え方、読解の仕方などが非常に詳しく書かれており、自力で気がつけないことがたくさん書いてあったのです。そして、悟りました。そのような基本的な日本語読解の考え方がなければ、そもそも英文読解なんかできるわけないと。そのような現代文の講義系参考書は英語に限らずすべての科目に影響することですから、できるだけ早く熟読することをお勧めします。

原因2:そもそも日本語を素早く音読できない

 日本語をつまづくことなくすらすら音読できないのに英語が素早く読解できるわけがありません。日本人のほとんどは幼児期から英語を耳にしていないので、初学者は英語訳を日本語に直して考えないと理解できません。その日本語力ががたがただからなかなか習得できないのです。理解できな英文を日本語訳を見て理解できることも多いわけで、日本語を素早く読解する訓練は英語を学ぶ前に必要なことです。

原因3:センターレベルの英単語の意味を3秒以内に意味が答えられるまで暗記していない。

 語彙力がなければそもそも読解では非常に不利なことは当たり前です。しかし膨大な量を一度に暗記していては、試験対策はできなくなるので、センターレベル程度に絞って、それを完璧に暗記する必要があります。同様に熟語や構文もある程度絞って覚えていかなければいけないことはいうまでもありません。

原因4:リスニング練習を繰り返しやらない

 リスニングは本当に苦手でした。私のように細かいところが逐一気になってしまう性格の人は特に苦手なはずです。もし私が高校生に戻ってこの訓練をやるとすれば、まず中学生レベルのリスニング練習を何も見ずに100回程度繰り返し聞きます。英文を見ながらやってしまうとすぐに理解できてしまいますが、何も見なければ嫌でも聞くことに集中せざるを得ません。そして全部を理解できないことに後ろ髪をひかれてしまうのですが、それに屈しない忍耐力がつきます。全部を分かろうとする己の執念が最も読解を阻害する原因なわけで、そのために同じ英文を何も見ないで繰り返し聞き取る練習が非常に重要なのです。

原因5:英文を高速で読む練習をしていない

 試験は時間との勝負ですし、大学に入ってからは論文などの読解が素早くできないと非常に苦労します。そのためには自分のレベルに合ったものから高速で繰り返し音読する練習が必要です。センター試験で時間が全く足りないと感じる人は、少なくともこの練習を多くはやっていないはずです。これはランニングのようなものですから、苦手な人ほど毎日やるくらい考えないとだめです。

原因6:文法にこだわりすぎる

 ある程度の文法力は必要ですが、こだわりすぎると他の練習がおろそかになります。ですから体系的に理論をマスターしたいと考える完璧主義者ほど注意が必要です。英語を学ぶときは頭を切り替える必要があります。つまり適当人間にならなければいけないのです。英文が完璧に読解できなくたって、答えがあってりゃ別によくない?くらいに考えなければいけないのです。

 

 英語の成績は人それぞれ、千差万別ですので一概には言えませんが、少なくとも原因を追究して対策を立てていかなければ進歩はありません。大学受験の場合はただ一生懸命やれば誰でもできるというレベルではなくなってくるので、自分なりにいち早く戦略を立てるかどうかが将来変わって来ます。ですからどうか私の失敗談が多くの人の糧になっていただけることを願って止みません。