高校物理・数学成績アップ術

微風出版「導出物理」の著者による物理・数学の学習戦略ブログ

微積物理という変な言葉

 2chやアマゾンのレビューなどによく「微積物理」などというおかしな言葉が使われています。これは微積を使って解説する物理の参考書を指すようです。そういう意味では「導出物理」は「微積物理」なのでしょう。私自身は解説に微積を使っても使わなくても、理解が進めばどちらでもいいと思っています。ただし、使った方が死ぬほど便利で、死ぬほど理解が進むので使っているだけのことです。

 現在高校物理に微積を使わないのは、文科省の方針であり、それに賛同する人も多いでしょう。しかし私はそれは非常におかしな観念だと思っております。

 微分積分の考え方自体は、実は非常に簡単で、高校1年生でも説明の仕方によっては楽に理解できることです。しかし、アホ文科省はそのことに気づかず、高2の最後頃に微積を習うようにカリキュラムを組んでいます。

 やむなく「導出物理」では例によって文科省のしりぬぐいをすべく、物理の教材なのに微積の初歩を解説しているのです。この解説を読んでいただければ実に簡単だと理解いただけるかと思いますが、実はこのように微積を簡単に解説してくれている物理の教材自体が皆無であることも、「高校物理で微積を用いるべきではない」という変な観念を植え付ける要因にもなっています。

 また、微積を用いて解説をしている高校物理の参考書も一通り目を通しましたが、私でも理解に苦しむくらい難しく説明しているものがほとんどです。高校数学で習わないような記号や公式を連発されては困りますよね?そのように配慮がない参考書しか世に出回っていないので、「高校物理に微積を用いるべきではない」と思ってしまうのはある意味当然かもしれません。

 

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