ベクトル量とスカラー量
今の高校物理ではベクトル量とスカラー量の違いをあいまいにしたまま運動や力学を習います。これはいまだに驚くことですが、生徒が学校で力学の初歩を習っているとき、学校の数学で「ベクトル」を全く習っていないのです。これは高校数学のカリキュラムの致命的な不備であり、その諸悪の根源は文部科学省にあります。私が高校生だったころの不備がいまだに直っていないのです。
ベクトル量とスカラー量の違いは簡単にいうと、
ベクトル量→大きさと向きを持つ量
スカラー量→大きさだけを持つ量で向きを持たない
ということです。
力はベクトル量であり、ベクトルの定義を知らないまま力を扱うというのは本当に無理があり、それによって多くの生徒が様々な誤解や混乱をしているのです。逆に数学でベクトルをしっかり習っていれば、物理の力学の解説は実にシンプルで正確に行うことができるのです。
このような不備があるため、「導出物理基礎」ではやむなく数学で習うベクトルの解説と練習問題を入れています。つまり文部科学省のしりぬぐいをしているのです。
文部科学省のお役人さん、はっきり言わないとわからないので直接的に申し上げますが、あなた達は非常に頭の良いバカです。もっと言えば自分たちがバカだという認識がない傲慢な役立たずです。日本人がいつまでたっても英語が喋れないのも、あなた達がバカだからです。いつになったらご自身のバカに気が付くのでしょうか。教育の現場を知らないにもほどがあります。そもそも現場を本気で調査しようとすることさえ頭が回らないわけですから、傲慢極まりない税金泥棒です。